MAXI SINGLE『スーパーカラフル』

スーパーカラフルのジャケット画像

スーパーカラフル / スムルース
(すーぱーからふる / すむるーす)
2004年7月22日発売
MAXI SINGLE / KICM-1111 [KING RECORDS] / 税込1,200円
キャラクターデザイン:徳田憲治

  1. スーパーカラフル
  2. ディスコ☆スター〜OKAWARI〜

スーパーカラフル 収録曲(全3曲)

作詞・作曲:徳田憲治
編曲:スムルース&藤井丈司

リスナーと共に呼吸する“僕ら・ソング”・スムルース版

 今年4月。『帰り道ジェット』でメジャーデビューをしたスムルース。躍動的なサウンドの中でほのかに漂うノスタルジック感が魅力の関西発の4人組バンドだ。そのファースト・シングルで「デビューなのに?出発するのに?イキナリ帰り道の歌なの?」と世間を驚かせ、シニカルな曲のスタイルが話題に。「新生活を始める人たちへの歌なんですよ。僕らもメジャーデビューをすることで、新生活に突入する。期待や不安もあるけど、家のような心安らぐ場所というか、帰る場所があれば、初めてのことだらけの新生活でも頑張れるよ!という投げかけですね。説教オヤジが、若者を説教しながらも自分に対して説いてるような、そんな感覚」(徳田)

 その『帰り道ジェット』に続いて登場したセカンド・シングルは、夏という“恋の季節”に向けたポジティヴでカラフルな楽曲。その名もそのもの『スーパーカラフル』!イントロのギターの音色が色彩感豊かでキラキラと眩しい季節を思わせる。ワクワクの鼓動のように響くリズム。そして軽やかに駆けるメロディ。でもそこはちょっぴりヒネくれた彼ら。“恋の季節の歌”だけど、“ラブ・ソング”じゃないのです。これは、恋のカラフルを重ねていくことを恐れないための歌なんです。恋の季節に向かっていくこの時期に。破れることを恐れずに、未完成のカラフルを完成へ向けて重ねていこうよっと。あ…あれれ?もしかして。徳田くんはまたまた“説教オヤジが自分に説く”モード(笑)!?

 説教が“自分を説く”になっている大きな要素として、スムルースの歌詞に登場する“僕ら”があるんじゃないかと思う。だって“あなた”に投げかけてるだけじゃないんだから。僕もまた同じである、と伝えているんだもん。だからこの“僕ら”って言葉は、リスナーと楽曲の距離を縮める魔法の言葉でもあるのだ。このところ幅広い層のリスナーに人気のアーティストたちはみんな、“僕ら”って歌っているって、知ってました?森山直太朗くんも、GOING UNDER GROUNDのソウくんも、レミオロメンの藤巻くんも、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチも。彼らの名曲たちは“僕ら”って歌ってる。リスナーは聴いていて思うんだ。僕という一人称ではなく“僕ら”。ああ、自分はひとりじゃない、という安心感をもらう。これってちょっぴり泣き虫の入った“僕ら・ソング”とでも言うといいかも!?

 口うるさくない、ほんのり泣き虫の入った説教オヤジ・徳田が贈る“夏の恋ソング”が、恋に臆病なリスナーにじわじわと勇気を与えるのはきっと、そんな「君はひとりじゃないよ」な心がこの曲には宿っているから。ストレートでシンプル。だけど聴いていてワクワクしてくる『スーパーカラフル』で、今年の夏を“スーパーカラフル”にしちゃいましょうっ。

Text By えびさわなち